2023.03.06 01:06小豆柳の筋活け⑥枝を花器にセットしたら、曲づけです。直線になっている枝を曲げていき、立体的な作品になるように仕上げていきます。作り出される立体感は、流派によって違いがあります。八代流のお生花の型に、バリエーションはありませんが、曲のつけ方(仕上げた時の作品の幅感)によって、心のありようを表現します。幅の短いものを真(しん)と呼び、心の振れ幅のない、厳かな面持ちとしての表現となるために、献花式であったり、格式を尊重する場合は、枝をあまり曲げずに活けます。今回は、五葉舎の会という、お生花・格花の大好きな仲間が集まって、京都で初のいけばな展を開催するということで、興奮しまくりの、心の振れ幅をそのまま表現しようという思ったので、仕上がり幅の長い、行(ぎょう)と呼んでいる曲のつ...
2023.03.06 00:48小豆柳の筋活け⑤先回の投稿の④の状態まで仕上げたら、あとは会場で生け込みを待つだけなわけです。八代流は、カイハリを使って、枝を固定させます。カイハリって、何?って思われますよね?今頃になって、画像を撮っておけばよかったと気付いたわけですが、また別の機会にご紹介させていただこうと思います。で、固定させた画像が、こちら。
2023.03.02 04:57小豆柳の筋活け④役枝ごとに、整えた画像がこちら!主枝に印がつけてあるのは、生け込みするときに、どの役枝だったかわからなくなってしまわないようにってことです。切り落とした余分な枝も、短い位置で使えるものは、そこにセットしてあります。ですから、100本購入しましたが、予備として確保できている枝が、新聞紙でくるんであるってわけです。 (つづく)#小豆柳の筋活け
2023.03.01 03:53小豆柳筋活け③役枝を5本組に揃えたら、足元(花器に挿す側の茎の部分のこと)の処理をします。ここをきちんと処理しておかないと、無駄な空間ができてしまい、しまりのない足元になってしまって、とても残念な仕上がりになってしまいます。念入りに、粛々と作業をすすめます。がんばろー。 (つづく)#小豆柳の筋活け
2023.03.01 03:49小豆柳の筋活け②お生花(せいか)をいけるとき、流派によって名称やいける場所(茎の下部を、花器の中に仕込む位置)が違うので、取り扱いに違いがあるかもしれませんが、先回アップしたのは、枝をまっすぐに直すところまで。なぜ、まっすぐに直したのかというのは、長さを調整するときに、作業をしやすくするためです。一番長い枝が主枝。残りの4本は添え枝になります。今回は、5本組で作っていこうと思います。画像は、正花(しょうか)。一番長い枝が、主枝です。120cmくらいかな。ほかにも役枝が複数ありますので、主枝の長さを変えて、それぞれを5本組で揃えていきます。 つづく。#小豆柳の筋活け
2023.02.28 05:32小豆柳の筋活け3月5日(日)の、京都で行われるいけばな展で、小豆柳の筋活けをしようと思って。折角だから、手順をアップしてみます。用意したのは、小豆柳100本。穂の付き具合、枝の状態を確かめながら、A級とB級に仕分けをし、それぞれの枝を真っすぐに撓めしなおします。#小豆柳の筋活け(つづく)
2023.01.25 02:43万年青の会令和5年1月28日(土)~29日(日)、名古屋市昭和区にある、鶴舞緑化センターで、万年青の会を開催します。縁起物で、とても重厚感のある大象観で株分で参加予定です。お近くにお立ちよりの際は、是非お越しください。ご来場、お待ちしております。
2023.01.17 00:17区役所の当番花今年も始まりました。名古屋市北区役所の、玄関を彩るいけばなの展示。北区華道連盟の理事が、順番で作品を展示しています。令和5年1月16日(月)から20日(金)まで、私が担当させていただきます。ってことで、何にしようかと、あれこれ考えて、チューリップのお生花を準備したのですが、チューリップって、陽の光によって花の向きが変わってしまうことを計算していなくて。まめに、お手入れに出向けられれば、問題ないのですが、日程的に、ちょっと難しそうであることがわかってきたので、諦めて、別のものを用意しました。ボツになってしまった、チューリップのお生花ですが、折角の機会なので、陽の光によって、崩れてしまったものとの比較写真をアップ。イケてから、24時間ほど経過した状態のもの...
2023.01.14 01:02水仙を活ける一年という時間の中で、水仙を触れる時期は、とてもわずかしかなくて。初めて水仙をいけたときの、この花材、苦手だし、作品として成立させられる日がくるはずもないって思った記憶が、水仙を見るたびに思い起こされます。そんな苦手意識を克服しよう!って、思えた自分を振り返ると、何かしらの悔しさを、克服のエネルギーに変換させていた気がします。目には目を。 的な思考ではなく。別のエネルギーに変換させて、負の気持ちを昇華させる。華道(花道)って、素敵だなって思うわけです。そしてまた一つ、気持ちを消化することで、昇華させられた気がします。今までで一番素敵に活けられた水仙です。 巡り合いに感謝。
2023.01.05 01:12ガラスの器夏に、涼しさを演出するときに、ガラスの花器を意図的に使うことがありますが、これとは逆に、冬にガラスの花器を使うと、ひんやりとした雰囲気が加算されてしまうようで敬遠しがちだったのですが、ガラスの器と水と光の演出が重なった時に、意外にも柔らかな雰囲気が出てくることに気付きました。夕方だと、また違った雰囲気の写真が撮れるかもしれないですね。
2022.12.15 01:51寒菊が咲いたからそろそろ寒菊で、何かいけてみようかと。植えた時は、一株の小さな寒菊だったんだけど、いつのまにか繁殖。小ぶりだけど、葉の色に赤や緑があり、茎が伸びあがっているコがいたり。個性のあるコを、どう活かそうかって、じっくり観察するわけです。観察して、手持ちの花器を選ぶわけですが、ここまでの時間が、結構長いんですよ。以外かもしれないですけどね。クセのあるコを使う場合と、わき役で使う場合とでは、活けようと思う花器も違ってくるわけです。観察力と、選定する決断力が、こうして、コツコツ培われていくわけです。って、少なくとも私は、そう思ってるって話です。
2022.12.13 02:06縞葉蘭デビュー。華道歴も、そこそこ長いはずなんだけど、縞葉蘭を触ったの、初めてだったりする。葉の中には、縞模様がついていないような状態のものもあるんだけど、そりゃ、生き物だもの、しょうがないじゃないの、って思います。ですから、ちょっと意気込んで活けてみようと思う場合は、多めに葉を購入しておかねばね、ってことでゲットしてきたわけですよ。葉蘭って枯れにくいから、時間がなくて放置してしまっていても、焦ることなく弄れるから好き。ってことで、1週間ほど、寝かせてしまいましたが、久々にじっくりと床の間に座ってみました。お生花なので、奇数の枚数で活けるわけですが、5→7→9→って、順番を追って写真撮影しようと思ったんですが、途中端折ってしまったさ。夢中になりすぎて。笑夢中になれる時...