小豆柳の筋活け⑥

枝を花器にセットしたら、曲づけです。

直線になっている枝を曲げていき、立体的な作品になるように仕上げていきます。

作り出される立体感は、流派によって違いがあります。


八代流のお生花の型に、バリエーションはありませんが、

曲のつけ方(仕上げた時の作品の幅感)によって、心のありようを表現します。


幅の短いものを真(しん)と呼び、

心の振れ幅のない、厳かな面持ちとしての表現となるために、

献花式であったり、格式を尊重する場合は、枝をあまり曲げずに活けます。


今回は、五葉舎の会という、お生花・格花の大好きな仲間が集まって、

京都で初のいけばな展を開催するということで、興奮しまくりの、心の振れ幅を

そのまま表現しようという思ったので、

仕上がり幅の長い、行(ぎょう)と呼んでいる曲のつけ方で仕上げることにしました。


まずは、役枝の束単位で、ざっくり曲げた画像が、こちら。

いけばな心月  一宮校

いけばなをしていると、いつの間にか夢中になって植物に触っている自分に、気づくことになります。そして、その時間こそが、自分自身を癒し、成長させてくれる貴重な時間になっていることを知ることになっていきます。

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