2024.06.24 02:14素敵な器を見つけたら。これは花器にするための器ではないよなぁ。って思っても、わかっていても、花と一緒に愛でたいって思うのが華道家の性なんですよ。笑剣山を仕込むと、器の良さをいかせないケースって、結構あるんですよね。そういう時に、どうすれば花を活けることができるのか、っていう知恵を働かせることが、これまた、楽しいんですよ。工夫する楽しみも、いけばなの醍醐味。
2024.04.05 00:11風を活ける。いけばなの作品に、空気感を盛り込む。その2。今回は、春の嵐のような強い風を表現することに挑戦。目に見えないものを、どう表現し、感じ取ってもらうか。すごく面白い視点だと思うですよね。新芽がでてくると、これだけ枝を撓めすことはできないんだけどね。水揚げが悪くなるから、新芽が萎れてしまう。風の流れを表現したいときは、撓めしやすい枝、水揚げの心配がない枝を選んで活ける必要がでてくるよ。でも、自在に撓めすことが出来るようになったら、活け手にとって、めっちゃ楽しい表現の仕方だと思う。
2024.04.04 00:28風(空気)を感じさせるように。いけばなと、フラワーアレンジメントの違いは、「動き」だと思っている。単に「画」として取り扱うのではなく、そこに目には見えない空気を仕込む、というか。その空気は、静寂をもたらしているのか。その空気は、そよ風を吹かせているのか。その空気は、荒々しい風を巻き起こしているのか。そんな情景を盛り込めるのが、いけばなだと思っている。これは、それを意識して、春の木漏れ日の中に漂う、ふうわりとした空気を意識して活けた作品です。彼岸桜を、枝垂桜に見立ててみました。
2024.03.29 05:21クリスマスローズの水揚げ方法園芸品種が豊富で、あれもこれも育てたくなるクリスマスローズですが、綺麗に咲いたところを切り取って花瓶に入れると、すぐに萎れてしまいますよね。せっかく綺麗に咲いた花を、部屋の中でも楽しめたらいいのに。ってことで、Instagramのリールに、水揚げ方法の動画をアップしてみたら、バズってました。みなさん興味あったんですね!ってことで、こちらでも紹介してみます。吹き出しとか入れてないですが、見ればわかると思います。簡単です。おしべは落ちちゃいますけど、1週間は余裕で花瓶に飾っていられます。毎日水を取り替え、たまに水切りなど施してあげると、かなり長持ちします。是非お試しください!
2023.12.11 07:29水仙をいけてみるシリーズひょんなことから、動画を撮ってみようと思ったんですよ。季節柄、触る機会が限定されている花材って、どう触っているのかを知る機会が少ないじゃないですか。こうなってくると、知りたいって思ったタイミングで知ることができる人がどれだけいるんだろうか?って思ったんですよ。宝くじが当たる確率くらい?ってのは、言い過ぎかもしれないですが、水仙って、格花活けにとって、超絶難しい花材なので、本気で挑戦してみようっていう人に出会えることが、夢のまた夢なのかもしれない、なんて。今でこそ、人様にお見せしてもいいだろうっていうレベルに来たという自負がありますが、挑戦を始めた頃は、水仙を5株作るのに、5時間かかってましたから。気力が続かないんですよ。水仙って、シンドイんです。私が言...
2023.12.11 07:14ヤナギの筋活け放置しっぱなしだなって思って。ってか、ちょいと力作に取り込むときって、感情をアウトプットしたくないんですよ。エネルギーが減っちゃうような、そんな感覚に襲われるから。エネルギー足らなくなっちゃうと、実力を出し切れないというか、そんななんか、なんてゆうんでしょうか。笑で、いろいろとこなし終わったので、久しぶりにブログを書く気になったわけです。100本の筋活けは、定番となってきておりましたが、250本の行李柳に挑戦してみました。(一枚目)(2枚目は、ネコヤナギ60本ですけども。)初めての挑戦って、自分を追い込む作業なので、体調崩れますね。でも、挑戦した甲斐があったと思っています。この緊張感を越えていくと、次のステップが見えてくるわけですよ。うまくなるか、なら...
2023.10.28 01:36花美術館vol83私の華道人生を振り返ると、ボチボチ40年に踏み込む齢になってきたなぁってしみじみするわけですが、習い始めた当初、私の情報が雑誌に掲載される日がくるとはこれっぽっちも想像できなかった。というか、想像すらしないでしょ。普通。まさか、自分がそんなことになるなんて、ありえないわさ。に近いでしょ。普通。それが、どういうわけか、出版社からお声をかけていただく機会に巡り合い、そんな日が来ちゃいましたって話です。何の取柄もない私がですよ。無名の人間ですよ。ただただ、好きっていうことだけで続けてきた華の道ですが、まだまだ歩み続けていく予定です。
2023.09.22 03:18トロ~ンマッス千日紅って、花が小さいから、なかなか主役として使われることの機会がない植物なんだけど、丸くコロンとした姿が愛らしいわけですよ。もうね、愛らしさが、束になってやってきたら、もう、怖いもんなしでしょ?そんな発想からですね、生まれたわけですよ。同じ素材を、塊として使う方法を、いけばな用語では「マッス」って呼ぶんですが、千日紅をマッス使いしてみたんですよ。いけながら、心掛けたのは、トロミのある液体を、流し込む時のような、あの、形造りながらも、形状をとどめてくれない境目のような状態をイメージして仕上げました。使用する花器や、千日紅の色によって、いろんな表情になるなぁって思っています。小さな丸いフォルムの花なら、生けやすいと思います。染めの千日紅みつけたら、再度チ...
2023.08.22 01:49ドラゴンフルーツ可児の日本ライン花木センターさんで、ドラゴンフルーツの鉢が売られてて。その姿をみて、多肉だったのかって、初めて知ることになったわけです。クネクネと曲がる枝の、なんとも魅力的な姿に、これで活けてみたいと思ってゲットしました。個性の強い枝だったので、個性の強い花器と合わせてみました。この花器も、個性が強すぎて、手放そうかと思っていたとこだったんですが、相性のいい植物と出会えたことで、手放すことをやめました。笑やっと納得のいく花器の使い方ができて、ホッとしたというか。大人の階段登れてよかったです。切り残った苗は、育ててみますー。
2023.08.08 01:47雰囲気を作りだすということ。花器に、花材をそのまま挿すのではなく、作意を盛り込み、なかったはずの雰囲気を作り出す作業は、とても面白いと思う。自然のもものを、自然のままに活けるという手法もオツだけど、自然のままの状態で、すでにアジのあるものを用いるからこその、それであって。素材力に頼れないときには、作意を盛り込めばいい。まっすぐなオクラレルカを、柔らかい曲線を作り出して添えてみる。そうすると、周りの空気が和らぐから。撓めすってこういうことだと思うんだよね。
2023.08.01 23:37器水を保持できれば、花器になる。器も作品の一部なわけで。ってことで、ひとめぼれした器をゲット。#高間智子 さん作。上品で優雅な器を見たら、いけずにはいられなくなっちゃうのが性というものでございます。乙女百合とかチゴユリで合わせたい!って瞬間的に思ったんですが、季節は夏。そんなもん無理やろ。ってことで、千日紅に頑張ってもらうことにしました。オアシスを使うと、器に注ぐ水が濁ってしまう。器の内側のピンク色も魅せたいわけで。ってことで、あれやこれや奮闘したわけです。難しい器って、テンションあがる。もっと腕上げたいって思える器との出会いに感謝。
2023.06.27 01:53いけばなを習う、ということあまり乗り気でないままに、始めてしまったお稽古だったはずなのに、今では猛烈に打ち込むほどになっているわけですが、そうさせたエネルギーって、何なのか?みたいなことを、振り返って考えてみたんですよ。同じ材料で、いけばなをいけても、出来上がる雰囲気が違ってくることを知ったとき。どんな要因があって、違いがでてくるのかということに、まずは興味を持ちました。そこに、個人の持っている感性だけでなく、テクニックも重要になってくることに気付いた時、さらに興味が湧いてきた感じだったような気がしています。テクニックの習得には、教えてもらうという視点ではなく、自分から気づくことという視点の方が重要だと、今では感じています。ここに気付いた時、いけばなの面白みが増し、切磋琢磨し始...