折りどめ

茎や枝を、折り曲げて花器に固定させる方法を、「折りどめ」といいます。


剣山のなかった時代に、どうやって花材を花器の中で固定させたらいいのだろうか?!

ってことで、生まれた手法です。

いけばなという文化が、庶民に浸透し始めた頃の発想なので、

その後、マタギやら、ヤゲンといった道具を用いる方法が生み出されていきました。

考え出された手法によって、別の流派が立ち上がっていくことになったのも、

必然だったのかもしれないですね。


より生けやすく、より美しく。

常に、次へ次へと、目標を掲げていく熱心さは、凄いなぁって思います。

こういうのって、日本人のDNAに刻み込まれてますよね。きっと。



で、現在の我が流派は、時代が作り出した便利な道具、剣山を花器の底に

敷いて活けますが、昔の手法で活けられるのか?! に、挑戦してみました。


40代の頃に挑戦したときに、悲鳴をあげて降参した記憶が鮮明なのですが、

50代になった今、挑戦してみたら、スムーズに活けられました。


私にも、知恵と技術がついてきたってことですよね。
活けながら、あの時には持っていなかった知恵が浮かび、

あの時には持っていなかった技術を重ねることで、活けることができました。


わーい。成長してたー。

いけばな  八代流  (一宮校)

いけばなをしていると、いつの間にか夢中になって植物に触っている自分に、気づくことになります。そして、その時間こそが、自分自身を癒し、成長させてくれる貴重な時間になっていることを知ることになっていきます。

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