大輪の菊

菊のお生花を活けるとき、大輪に咲く菊を蕾の状態でゲットします。

特に念入りに、丁寧に仕上げたいときには、蕾の状態の菊を、時間差で2度ゲットします。


時間差によって、蕾が膨らみ、開花を始めるから。

一作品の中に、それらの状態の花を入れていくわけです。

まぁ、ここまでやろうとする人は、かなりの上級者ってことにもなります。


今回は、いけばな展で使おうと思って用意した赤い(紫ですが)菊。

早めに購入して開花を待ち、追加で購入しようとしたら、時期が悪かったらしく

市場に出回らないというアクシデントが発生。

菊のお生花には、蕾の状態の菊が必須条件ってことでもないんですが、

固い蕾から、開花の始まった状態のもので、「時」を表現したかったので、


諦めた。諦めた。諦めた。詰めが甘かった。涙


で、控えの選手として、ついにいけばな展に登場することのなかった菊。


自宅出窓にご鎮座いただくことにしました。


和菊って、洋間に飾る雰囲気ではないと、今でも思っていますが、

その先入観って、どうなの?っていう問答に立ち向かうことにした結果がこちら。



うん。洋間でも、ありだと思う。

和菊、イケテル。

いけばな  八代流  (一宮校)

いけばなをしていると、いつの間にか夢中になって植物に触っている自分に、気づくことになります。そして、その時間こそが、自分自身を癒し、成長させてくれる貴重な時間になっていることを知ることになっていきます。

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